2017年11月06日

リーダーシッププログラム〜ハーバード大学〜


ボストンで関わってきている“Leadership Program”は、日本の中高校生たちを対象に春と夏に行われているもので、ヘッドコーディネーターとしての僕の役割は、担当プログラム全体の管理、学生たちの相談役、メンターみたいなもので、一緒に働く現地の大学生コーディネーターのアドバイザーでもある。

ハーバード大学, MIT, ダートマス大学, ボストン大学、タフツ大学、etc..など多くの優秀な大学生とも関わる機会にもなってる。

ハーバード大学一年生たちの食堂
(ハーバード大一年生たちのための食堂)

また僕が主に関わってきている日本からの高校生たちも、偏差値70以上のような”成績優秀“な高校が多い。鹿児島からはGlobal Leadership Programというので、ラサール高校の生徒が参加してたグループもあったな。

だいたいは学校ごとの研修で、約1週間ボストンにステイする間色々なレクチャーや、ゲストスピーカーからの話や、アクティビティを通しながらリーダーシップについて考える。そして最終日は研修を振り返ってのプレゼンテーションを行うというパターン。現地の大学生たちがsmall groupのリーダーになり、一緒に1週間を過ごしてくれるというのが肝なとこでもある。

ハーバードの学生との交流も入っている事が多いけど、日本の学生たちが必ず聞くのが

「どのくらい勉強してハーバードに入れたのか?」ということ。

合格率は確かに低いし、成績優秀者があつまることは事実。それでも、多くの学生が答えるのは学校外での活動の重要性。

高校3年間、もしくは中学から塾に通ってハーバード目指して勉強した!っていう回答は僕は今まで聞いたことがない。クラブ活動をいっぱいしてたり、ボランティア活動やってたり、学校外での活動やリーダーシップも大きなアピールポイントになるという話になると、日本の学生たちはどうも腑に落ちない感じになる。

「だから結局どれだけ勉強したの?」と言いたげ。

「学校以外に1日6時間は毎日勉強したね」と言って欲しいのだと思う。
そしたら、やっぱり大変なんだ!やっぱりすごい勉強量なんだ!と納得しやすいからかな。

でも残念ながら、そういう答えは基本的に返ってこない。
大抵は2時間とか3時間とか、部活もあるから毎日してたわけじゃないとかいう答えが返ってくる。

逆にハーバード生から「じゃあ君たちはどのくらい勉強するの?」と聞かれ、
毎日学校終わってから塾で数時間、家で数時間なんて言えば、こっちの学生のほうが驚く。

そこで日本とアメリカの大学受験の違いの話になっていったりする。

勉強の内容だって、日本からの高校2年生の子が食堂で数学の宿題をやっているのをこっちの大学生がみて

「これ大学で最近やってるけど、難しいよね!もうこんなの高校でやってるの?!」と驚いていた事もある。

そしたらその子は「え。。これはこの問題集の中では簡単なほうだよ」と言って、逆に驚いてた。

日本の受験制度を基準に海外への留学の可能性もイメージだけで絶ってしまう前に、単に「選択肢の一つ」として考られるようになれればいいのかもな。

ハーバードなんかは学生の多様性を求めているだろうから、日本人の学部生は少ない、ってことは逆に言えばチャンスかも?




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